清輝楼日記:丹後半島宮津/天橋立の文人墨客の宿
京都府北部丹後半島・宮津/天橋立の老舗旅館清輝楼主人の徒然日記。元禄年間創業の宿は「小さなちいさな美術館」として文人墨客の作品を多数展示。歴史・まち歩き情報など丹後宮津/天橋立の魅力を紹介!
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きざはし会 中川正洋先生
中川正洋(なかがわ まさひろ)先生(染)
1950年 兵庫県洲本市に生まれる
1972年 京都にて友禅染を始める。
小西寿生氏に日本画師事
1983年 新人染織展にて意匠賞
1999年 日本工芸会正会員に認定される
2003年 日本伝統工芸近畿展 日本伝統工芸近畿賞
2004年 日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞
2008年 京都工芸ビエンナーレ 産経新聞社賞
日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員
中川先生は「もち糊」(餅米・ぬか・塩をまぜたものを蒸してつくった日本古来の糊)や「蒔糊」(前述のもち糊を乾燥させて砕いたもの)をつかった染めを得意とされています。
写真で並んで写ってらっしゃる作品は「清晨」(せいしん)、夜明け頃という意味です。琵琶湖のアシの群生をイメージしたものです。現在琵琶湖にはアシの群生は少なく、保護区になっています。何度も何度も琵琶湖に足を運ばれてスケッチをされました。
先生は、普通の方とは反対に糊をおいたところを染まらないようにする技法ですので、アシの絵を画いているように見えますが、実際は白いところを画いておられます。所々夜明けの光が見えるのが分りますでしょうか。これがこの技法でしか出せないこだわりです。
うしろの襖の書(200年前の儒学者の書)との演出がおもしろいですね。
名古屋帯「清流」
これは実際にイワナを樽にいれてスケッチをされました。
私は何となく稲垣稔次郎(型染めの人間国宝、清輝楼のアメニティグッズのデザインをしていただいた方)の絵に似ているなと思いましたら、中川先生は稲垣稔次郎や芹沢介を目標にされていたようで、ただし型染めではなく、独自の糊の技法で迫りたいとお話しされていました。
川にいるイワナの上下にデザインされているのは、糊をわざと割れるようにしてされました。
名古屋帯「山帰来」
これも上と一緒で葉の葉脈になっているのが糊の割れを使った技法です。しっくりきていますね。
私は思いますに、江戸時代の絵師のDNAの多くは染めの作家さんに受け継がれていると思います。中川先生は四条派に師事されましたが、まさにその世界が繰り広げられています。
日本画の命はスケッチと言われます。一瞬一瞬で全く違う表情を見せる自然を「糊」のせきだしで表現するのは大変困難なことだそうです。
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【2009/10/27 12:03】
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