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松葉かに漁解禁 |
いよいよ松葉かに漁解禁となり、今晩のお客様のお膳に並びはじめました。今日はさすがにカニを堪能してらっしゃる方がうれしそうで、うれしそうで!僕も早く食べたいです!!



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きざはし会展を終えて |
平成20年10月27日(月)~11月4日(火)まで開催された「きざはし会展」も無事に終了しました。本当に多くの方々にご来場頂き心より御礼申し上げます。
清輝楼には古くから多くの絵師、文人、芸術家の方々が多くお越し頂いていたので、今回の展覧会についてはご先祖様がさぞ喜んで下さるだろうと思います。 京都北部では常設の美術館がないので、今回のように高い文化にふれる機会があることは大変意義深いことと思います。 「清輝楼に行くと一流の作家さんに出会える、宮津に行くと高い文化に出会えるのだ」という具合に広がっていくのと素晴らしいなと思います。
みなさんは一流の作家の先生というとどんな印象をお持ちですか?「もしかしたら気むずかしい方かも?」とか「素人みたいな質問をすると怒られるかも?」なんて思っていませんか?私が実際にお会いした先生方はみなさん大変気さくな方ばかりで、皆さんでお集まりになるとわいわいととても楽しそうです。「実るほどこうべをたれる稲穂かな」という句がありますが、まさに一流の方々ほど偉そうになさらず、常に昨日までの自分を超えるために日々努力されている、という印象を受けました。
また来年のきざはし会展をお楽しみにして下さい。ご多忙の中をお集まりいただいた作家の先生方や皆さん本当にありがとうございました。


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11/3「きざはし会展」草木染め講座 |
11月3日は上原晴子先生と足立真実先生による草木染めのワークショップがありました。 今回は「びわの葉染め」です。
原料をことこと煮込んでいます。


白生地(丹後ちりめん)を浸します。


染まったかな?

水洗いして・・・

できた!!

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11月2日「きざはし会展」陶芸染め付け講座 |
11月2日に柴田良三先生と近藤知子先生による陶芸、染め付け講座のワークショップが行われました。 丹後では染め付けを体験できるのは大変珍しいことです。
柴田先生はさっさと筆を入れられますが、ここまでいくのにはかなりの年数がいります。あっという間にお手本が出来上がりました。

みんなでわいわい言いながら思い思いの絵を描いていきます。

呉須(ごす)で黒く見えますが、これを焼くと青になります。




焼き上がりが楽しみです。しばらくお待ち下さいね!

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10/27~11/4「きざはし会展」柴田良三先生 |
柴田良三(しばた りょうぞう)先生(磁)
1952年 京都市に生まれる 1978年 京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了 1979年 出石磁器トリエンナーレ佳作賞 1997年 京都美術工芸展優秀賞 1999年 京都工芸美術作家協会京都府知事賞 2002年 染付公募展瀬戸染付奨励賞 2005年 現代美術展‘2005’渋谷和子・柴田良三2人展(守山市民ホール) 2005年 文化庁海外研修員(アメリカミシガン大学) 2006年 オーストラリア・アーティスト・イン・レジデンス(キャンベラ) 2008年 京都工芸ビエンナーレ招待出品 日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員
柴田先生にお話を伺いました。「染め付けの技法は13世紀に確立されたそのままを、現代も使っている。その古来の技法でいかに現代的に表現するかが自分の使命です。」とお話いただきました。
作品「波うつ器」(2枚目の写真)は大変形に特徴があって目を見張ります。どのようにして制作されたかを伺うと、これは天井からハンモックで吊り下げてこのような形をつくりだすそうです。意外な技法にびっくりしました!現在このスタイルをなさるのは他にはないそうで大変珍しいそうです。アメリカやオーストラリアに留学されたときも、この技法をご披露されたとのこと。
また染め付けの原料の「呉須(ごす)」や陶磁器の歴史も伺うと、どうやら「青」は世界的にみても宗教的に尊い色のようで、呉須の原産地である中国から、シルクロードを辿って西はイスタンブールを経由してヨーロッパへ、東は日本まで持ち込まれたとのことです。現在イスタンブールにあるブルーモスクの青さと柴田先生の作品の青さに共通するものを感じ、大変感銘を受けました。









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10/27~11/4「きざはし会展」加藤忠雄先生 |
加藤忠雄(かとう ただお)先生(金工)
1939年 京都市に生まれる 1964年 京都府工芸美術展出品(受賞8回・京都府買上6回) 1965年 京都市美術展出品(受賞4回・審査員4回) 1967年 日展出品(入選13回・外務省買上) 1976年 京都府より海外研修として欧州へ派遣される 1980年 日本新工芸展出品(受賞3回) 1985年 京都の現代作家15人展出品 1988年 京都府文化博物館の壁面装飾を制作 1991年 現代京都の美術・工芸展出品 1993年 日本伝統工芸展出品 近畿展出品(受賞3回) 2002年 加藤忠雄金工三代展(茨木市主催) 日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会理事
金工には大きく分けて、彫金(ちょうきん)・鍛金(たんきん)・鋳金(ちゅうきん)とありますが、加藤先生は彫金と鍛金がご専門です。 作品「花挿彩層」(2枚目の写真の左側)は1㎜の銅板がベースですが、よく見ると丸い紋様が浮かび上がっています。これは加藤先生が独自で編み出された技法で、焼き鈍した銅板を木の切り株の上でたたくと美しい紋様が浮かび上がるというものです。白い部分は銀です。金の部分は細かい金を上からふる技法が使われています。
作品「紅銅四方香炉」(4枚目の写真)は深く美しい紅色がでていますが、これは紅銅(こうどう)といって先生自身が名付けられました。煮込み色や炊き色とも言われています。香炉の蓋部分には打ち出した後に、「金銷(きんけし)技法」という古来からの技法が使われていて、大変美しいです。
今回は現代的なデザインの作品が多いですが、先生は動物や昆虫、草花など自然のもの題材にしたものを得意とされています。また先生はお父様、ご子息と三代にわたって金工作家のお家柄です。東京の芸大には金工科がありますが、京都の芸大には金工科がないので、若手の育成が急務とお話されています。先生ご自身は東京にて大須賀喬先生に師事なさいました。
先生に金工の魅力を伺うと、硬い地金を打つ、たたく、焼き鈍す、と何千回も繰り返すことによって、いつしか作品に仕上がっていくのがおもしろいとお話していただきました。
また先生は11月17日~12月6日まで、フランス パリで「京都工芸の精華展」として展覧会をされます。(日仏交流150周年記念、京都・パリ友情盟約都市提携調印50周年記念、主催:工芸京都)それに先だって10月27日~10月31日まで京都芸術センター大広間で先行展覧会をされていましたが、忙しい合間を縫ってお越し頂きました。










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