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清輝楼日記:丹後半島宮津/天橋立の文人墨客の宿
京都府北部丹後半島・宮津/天橋立の老舗旅館清輝楼主人の徒然日記。元禄年間創業の宿は「小さなちいさな美術館」として文人墨客の作品を多数展示。歴史・まち歩き情報など丹後宮津/天橋立の魅力を紹介!
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「きざはし会展」京都新聞に大きく紹介される
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染色や金工作品50点

宮津 老舗旅館で工芸展

 宮津市魚屋の老舗旅館・清輝楼で、染色や陶芸、金工作品を集めた「きざはし会展」が開かれている。伝統の技に観光客や市民が見入っている。
 社団法人「日本工芸会」の会員十二人が出品。草木で染めた浅黄色のつむぎの着物や川面で揺らぐ吉野くずを描いた京友禅の訪問着、つづれ織りの反物、幾何学模様の泥彩花器など約五十点を格天井の広間に並べている。
 出品者による草木染と陶芸のワークショップ(有料)も三十一日、十一月二日、三日にある。四日まで(午前十時-午後四時)。無料。問い合わせは清輝楼 0772-22-4123。
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10/27~11/4「きざはし会展」足立昌澄先生
足立昌澄(あだち まさずみ)先生(染)

1959年 神戸市に生まれる
1989年 新人染織展にて意匠賞
1990年 新人染織展にて新鮮賞
2003年 日本伝統工芸展にて日本工芸会奨励賞
      日本工芸会正会員認定
      日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会会員

 先生と一緒に写っている作品は「涼涼」というタイトル。糸目友禅(ゴム糊で輪郭を書いていく技法)と、ろうけつ(蝋を溶かして生地の白くする部分に蝋を流し込む技法)の二つの技法を併用されています。滝の流れ落ちるイメージで、下部分には、ろうふぶき(ハケに染みこませた蝋をはじき出して点々にする技法)を散らせて、滝の水しぶきを演出しています。
 先生は白とのコントラストで抽象的にみせるデザインを得意とされていて、二つめの波をイメージした作品は右下から左上にかけて段々濃い色が薄くなっていっています。波間デザインもよく見ると、蝋で白くデザインした部分と、生地の白さとのコントラストが美しいです。

 先生の創作の原点は学生時代に師事された日本画の大家、下村良之介先生(パンリアル美術協会を結成した、前衛画家)にあるそうです。「人と違った個性を出すこと」を教えられ、現在でもその信条のもと、個性的なものを作り続けていらっしゃいます。

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10/27~11/4「きざはし会展」宮入映先生
宮入 映(みやいり えい)先生(織)

1960年 長野県坂城町に生まれる
1991年 山根正平氏に師事紬織を学ぶ
1994年 京都市で染色・織物組織を学ぶ
2004年 日本伝統工芸展初入選
2006年 日本伝統工芸近畿展初入選
2008年 日本伝統工芸染織展初入選
      日本工芸会準会員

 先生は組織織り(縦糸と横糸との調整でデザインを生み出す技法)を得意とされています。紋様、特に織りでしか出せない糸の動きにこだわってらっしゃいます。「はたごしらえ」というそうですが、織り出す前に糸の動きを決めてやる作業が一番時間がかかり、それが決まれば一気に織り上げます。デザインを決めるのに2~3週間、織りに1週間ほどかかるとのこと。

 先生と一緒に写っている作品は「花逍遥」というタイトル。花吹雪の中を散策するイメージですが、よく見ると細かな紋様が浮き上がるように織り上げられています。また光に照らしてみるとまるで結晶のように見える紋様は花吹雪が風に舞っているようです。これらの特徴も組織織りの特徴なのだそうです。「はたごしらえ」の説明を先生は「あなたはこういう動きをするように、あなたはこういう動きをするように、。。。」と、まるで糸を子供の様に愛おしそうにお話しされるのが印象的でした。


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