FC2ブログ
清輝楼日記:丹後半島宮津/天橋立の文人墨客の宿
京都府北部丹後半島・宮津/天橋立の老舗旅館清輝楼主人の徒然日記。元禄年間創業の宿は「小さなちいさな美術館」として文人墨客の作品を多数展示。歴史・まち歩き情報など丹後宮津/天橋立の魅力を紹介!
プロフィール

清輝楼主人

Author:清輝楼主人



最近の記事



カテゴリー



カレンダー

09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



リンク



10/27~11/4「きざはし会展」近藤知子先生
近藤知子(こんどう ともこ)先生(陶)

1950年 兵庫県西宮市に生まれる
1972年 甲南大学文学部卒業
1985年 滴翠美術館付属陶芸研究所専攻科修了
1987年 新匠工芸展新人賞受賞
      女流陶芸展京都府知事賞受賞
      京都工芸美術展優秀賞受賞
1990年 新匠工芸展会友賞受賞
1991年 朝日陶芸展シドニー展選抜
      新匠工芸展知事賞受賞
1992年 淡交ビエンナーレ茶道美術公募展奨励賞受賞
2007年 日本伝統工芸展入選
      新匠工芸会会員・日本工芸会準会員

 先生は昨年、清輝楼にて上原晴子先生と二人展をしていただき、今回のきざはし会展の端緒を開いていただきました。

 先生に写真に並んで写ってらっしゃる作品についてお話を伺いました。「文様を針で線彫りし、そこに白土を泥状にしたものを象嵌(ぞうがん:土や金属などをはめ込むこと)し、生地には酸化金属を各々比率を変えて調合した土を塗り込んでゆきます。泥は水分が多いので生地本体が乾燥しないように作業終了まで半生の状態で保っておかねばなりません」とのことです。
 
 先生の陶器は独特の紋様が印象的で素晴らしいですね。

P1010348.jpg

P1010448.jpg

P1010450.jpg

P1010451.jpg

P1010452.jpg

P1010453.jpg

P1010454.jpg

P1010455.jpg

P1010456.jpg

P1010457.jpg

スポンサーサイト



10/27~11/4「きざはし会展」中川正洋先生
中川正洋(なかがわ まさひろ)先生(染)

1950年 兵庫県洲本市に生まれる
1972年 京都にて友禅染を始める。
      小西寿生氏に日本画師事
1983年 新人染織展にて意匠賞
1999年 日本工芸会正会員に認定される
2003年 日本伝統工芸近畿展 日本伝統工芸近畿賞
2004年 日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞
2008年 京都工芸ビエンナーレ 産経新聞社賞
      日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員

中川先生は「もち糊」(餅米・ぬか・塩をまぜたものを蒸してつくった日本古来の糊)や「蒔糊」(前述のもち糊を乾燥させて砕いたもの)をつかった染めを得意とされています。
写真で並んで写ってらっしゃる右手の作品は「残照」というタイトル。琵琶湖の風景で魚をとる「えり」が湖畔に映っている情景を描いたものです。
画面上白く見えるところに先ほどのもち糊をしいて、染まらないようにするそうです。また細かい点々は先ほどの蒔糊をちりばめて描き出すそうです。

写真で並んで写ってらっしゃる左手の作品は「八瀬の葛」を描いたものです。。

先生は四条派の日本画を学ばれたそうですが、清輝楼にも多く四条派系の絵師が逗留されたので、なじみ深い作品が多くあり、いろいろとお話を伺わせていただきました。前にも書きましたが、展示会場の襖絵は四条派系の鈴木百年のものなので、今回先生とは150年の時を隔てた京絵師のコラボレーションが一つの特徴だと思われます。

P1010345.jpg

P1010422.jpg

P1010423.jpg

P1010425.jpg

P1010427.jpg

P1010428.jpg

P1010429.jpg

P1010431.jpg

10/27~11/4「きざはし会展」細見巧先生
細見 巧(ほそみ たくみ) 先生 (織)

1952年 兵庫県に生まれる
1977年 京都市立芸術大学卒業
1993年 日本工芸会正会員に認定される
1997年 日本伝統工芸染織展にて東京都教育委員会賞を受賞
1999年 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞を受賞
2001年 日本伝統工芸染織展にて北國新聞社賞を受賞
      銀座和光にて「うすはたの会」展出品
2005年 イギリスロンドンにて「うすはたの会」出品
      日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会会員

 先生にお話を伺うと、写真で並んで写ってらっしゃる作品「早春」は綴帯で春の芽生えをイメージしたもので、制作に一ヶ月半ほどかかるそうです。何よりも御苦労されるのは実際に作品を織り始めるまでのイメージづくりだそうで、その作品のイメージをつくるために、湖畔に行ったりして思いを巡らせたりするそうです。

 「綴帯は孫の代までも」と言いますが、先生の織られる帯は代々の家宝として受け継がれていく、素晴らしいものです。

 また先生は日本画に大変造詣が深く、先生から日本画の技法の話、各流派ごとの表現の違いなど、日本文化・日本画の素晴らしさをお話し頂くのは何よりも勉強になります。

 細見先生は今年開催された第37回日本伝統工芸近畿展にて、夏帯「律動」が日本伝統工芸近畿賞(すなわちグランプリ)を受賞なさいました。おめでとうございます!



P1010346.jpg

P1010433.jpg

P1010434.jpg

P1010437.jpg

P1010438.jpg

「きざはし会展」朝日新聞に大きく紹介される
「きざはし会展」が10月28日(火)朝日新聞の朝刊に大きく紹介されました!

P1010524.jpg

大広間に工芸の美
宮津の「清輝楼」で展示

 「文人墨客の宿」として多くの美術品が飾られている宮津市魚屋の老舗旅館「清輝楼」で27日から、日本工芸会の会員12人が染織、陶芸、金工の作品計50点を大広間に展示する「きざはし会展」が始まった。入場無料、11月4日まで。
 染織の上原晴子さん(京都市)と陶芸の近藤知子さん(兵庫県西宮市)が昨秋に清輝楼で開いた2人展が好評だったのを受け、12人の工芸家が出品する展覧会を企画した。階段を一歩ずつ登る意味から「きざはし会」と名付けた。
 作品は畳の座敷のほか、床の間、違い棚にも展示。染織の中川正洋さんの友禅訪問着「残照」は、琵琶湖の魚をとる漁の杭を赤紫のセピア色で浮かび上がらせ、湖面を照らす夕日と合わせて淡い色彩の柄に仕上げた。草木染めなどの染色、陶芸の染め付けのワークショップも開催。
 問い合わせは、清輝楼(0772-22-4123)へ。