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10/27~11/4「きざはし会展」伊藤愛一郎先生 |
伊藤愛一郎(いとう あいいちろう)先生(染)
1957年 名古屋に生まれる 1979年 名古屋工業大学卒業 京都にて日本工芸会正会員染色作家山科春宣に入門 染色一般を修行 1984年 第13回日本工芸会近畿支部展(現日本伝統工芸近畿展)初入選 1988年 独立自営 1993年 第40回日本伝統工芸展初入選 2004年 日本工芸会正会員認定される 日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員
伊藤先生は、生きている自然の息吹を感じて、その自然に生きているものの力を借りて物作りをしている。大自然から先生自身が受けたものを、作品を通して皆さんに感じて頂ければうれしい、とお話され、花や魚の瞬間的な動きを表現されることを得意とされています。
作品「廻遊」(2枚目の写真)はその先生の信条のとおり、自然界の瞬間を捉えた作品です。魚の群れが一斉に方向転換をしている瞬間を写した美しいらせんを描いています。これは糸目友禅の技法です。先生自身はこの作品をつくっているときはとても楽しくつくることができたとお話されていますが、まさにその自然界の瞬間を捉えた喜びが生き生きと伝わってきます。楽しくつくったものは、見ている人にも楽しさが伝わると言われますが、不思議にそういう印象を受けます。
作品「春風」(3枚目の写真)は糸目友禅の作品です。菜の花の穂先に着目をして頂ければと思います。紫の部分には「蝋吹雪」の技法が使われています。
伊藤先生は親戚に友禅作家が数名おられたこともあり、子供の頃からこういった世界には慣れ親しんでおられたそうですが、大学卒業後に決意をされて山科春宣先生に師事され、作家活動に入られました。今日は絞り染めのワークショップを担当して頂きましたが、大盛況で皆さん喜んで帰られました。



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10/27~11/4「きざはし会展」足立真実先生 |
足立真実(あだち まみ)先生(織)
1967年 京都市生まれ 1990年 京都精華大学染織科卒業 1994年 紬織作家・村上良子師に学ぶ 2002年 日本伝統工芸展近畿展「日本工芸会賞」受賞 2002年 草木染ビエンナーレ・in・あいち「準大賞」受賞 2003年 日本つむぎ大賞新人賞「大賞新人賞」受賞 2004年 全国染織作品展「奨励賞」受賞 2005年 日本伝統工芸染織展 「新人奨励賞・京都新聞社賞」受賞 2006年 日本伝統工芸展「新人奨励賞」受賞 2007年 Handwerk macht Mode(Munchen) 日本工芸会準会員
足立先生はバッハの音楽から作品のイメージを作り出すようにされています。作品「Recitativo-soprano」(2枚目の写真)と「Recitativo-tenor」(3枚目の写真)は4連作のうちの二つです。「Recitativo-soprano」は「独唱-ソプラノ」、「Recitativo-tenor」は「独唱-テノール」という意味でこの他「独唱-アルト」、「独唱-バス」とあるそうです。先生が得意とされるのは「たてよこ絣(かすり)」の技法で、この絣の繰り返しをどう表現するかが、魅力であり、おもしろさということです。 「Recitativo-soprano」(「独唱-ソプラノ」)は春をイメージしてピンクは茜、水色は臭木、茶色は栗の渋皮で染め出されました。絣が2段・3段・5段と交互に左右対称になっているのが特徴です。一方「Recitativo-tenor」(「独唱-テノール」)は晩夏か初秋のイメージです。
足立先生は村上良子先生に師事されました。現在は作家活動の一方、大学で教えておられますが、様々な技法を教えることで自分自身も大変勉強になっているとお話されていました。今の若い学生さん達が、着物をはじめ日本文化の素晴らしさを学んでくれれば、ということでした。






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10/27~11/4「きざはし会展」佐野美幸先生 |
佐野美幸(さの みゆき)先生(織)
1953年 高知県に生まれる 1982年 京都インターナショナル美術専門学校卒業 志村ふくみ氏に師事 1987年 渡仏パリ・ソルボンヌ大学留学 1988年 南仏ミラマス、パリ、ヴェルサイユにて個展 1991年 日本伝統工芸近畿展 松下幸之助記念賞 1997年 日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞 2003年 日本伝統工芸展 文部科学大臣賞 銀座和光にて「うすはたの会」出品 2005年 イギリスロンドンにて「うすはたの会」出品 日本工芸会正会員
先生と一緒に写っている作品は「白露」というタイトル。秋、ちょうど今頃の10月頃をイメージしてつくられました。平織りといって日本で一番古くからある織り方で織られています。茶色の部分は「ビンロージュ」という南方の植物からとり、金茶部分は「やまもも」の木の皮からとられています。先生は特に木や皮、根からの染色がお好きとのことです。今回は特に清輝楼の風合いに合わせた色合いの作品を展示していただいています。
作品「赤と青の岬」(3枚目の写真)は天橋立をイメージして織り上げられました。赤、緑、金茶など20色もの色で海のきらめきを表現しています。天橋立が海から遠くす~っと見えて、立ちのぼるイメージです。
小物もイチイから染め出したガマ口やセイタカアワダチソウのネクタイなど、草木染めのバリエーションは幅広いです。
津田昭子先生と時を同じくして佐野先生は志村ふくみ先生(つむぎの人間国宝)に師事され、その深い作品と人間性に感化されたそうです。さらに研鑽を積むべく渡仏されました。パリ時代の思い出を伺うと、緯度や空気によって色が違って見えることに驚かれたそうです。日本より緯度が高く、乾燥しているパリの方が明るく、クリアーに見えるそうです。外側から日本を見つめ直してみると、日本の技術力の高さをあらためて感じると共に、ヨーロッパのレース、タペストリー等の厚い文化に刺激されて、創作意欲を新たにされました。




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10/27~11/4「きざはし会展」上原晴子先生 |
上原晴子(うえはら はるこ)先生(織)
1948年 京都市に生まれる 1984年 日本染織学園研究科卒業 1993年 ’93美術選抜展選出 1996年 京展 日本経済新聞社賞 1997年 ’97京都美術工芸展 優秀賞 2001年 日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞 京都市芸術文化協会賞 「京都の工芸 in エディンバラ展」選出 2005年 京都工芸美術作家協会展 知事賞 2006年 日本伝統工芸染織展 文化庁長官賞 日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員
先生は昨年、清輝楼にて近藤知子先生と二人展をしていただき、今回のきざはし会展の端緒を開いていただきました。先生の得意とされるのは「たてよこ絣(かすり)」という技法です。作品「南都の秋」(2枚目の写真)は2006年秋に東大寺二月堂で個展をした折りに、いつも2本の大きな素晴らしいイチョウの木を眺められていて、それを表現したいという思いが結実したものです。イチョウのイメージにあたる黄色はクチナシの実、ザクロの果皮、近江カリヤスなどで糸を染色して、それを織り上げました。近くで見ると薄い黄、濃い黄を交互にしてぼかす技術が施してあります。
作品「春のきざし」(3枚目の写真)は縦のラインが春の光を表現しており、エル字型のデザインは何と五段階の絣で丁寧に仕上げられています。春の象徴たる黄色のデザインには縦には赤糸が、横には黄糸が織られていて見事な色の調和をなしています。
先生は自分の人生を見つめ直すために日本染織学園に行かれましたが、そこで植物染色に出会い、大いに感動されたことが、その後運命を決定づけたとお話されています。そしてさらに研究を深めるために植物染色(草木染め)の大家たる上村六郎先生に師事されました。
上原先生は今回のきざはし会展開催にあたり、特に若い世代へのメッセージをもっておられます。「日本の生地は世界的に見て大変素晴らしい。このことを若い人の手で世界に伝えていただければ。。。もし迷っている方があればこの展覧会を見て光明を得て下さい。」と。 丹後地域は丹後ちりめんという素晴らしい生地の産地ですので、我々はこの素晴らしさや、日本の素晴らしさを次世代に伝えていかなければなりませんね。










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10/27~11/4「きざはし会展」津田昭子先生 |
津田昭子(つだ あきこ)先生(織)
1946年 京都市に生まれる 1966年 京都府立大学女子短期大学部被服科卒業 1982年 志村ふくみ氏に師事 1988年 おぐら会展に出品 1994年 日本伝統工芸近畿展に初入選 2000年 染織展個展(ギャラリーカト) 2003年 染織・陶展ふたり展(ギャラリー賛) 2005年 日本伝統工芸染織展初入選 2006年 日本伝統工芸展初入選 2007年 染織・陶展ふたり展(ぱるあーと) 日本工芸会準会員
津田先生は京都は奥嵯峨にお住まいですので、その嵯峨野の風情を作品に表現しておられるのを印象深く感じました。毎日嵯峨周辺を散策される中で自然の移ろいや微妙な季節を感じておられ、日々の生活の中から感動したことを作品にしておられます。 先生が創作意欲を開花させたのは、志村ふくみ先生(紬の人間国宝)との出会いが転機だったそうです。 作品「花あかり」(2枚目の画像)は桜守 佐野籐右衛門さんのご自宅の桜を見続けて過ごしているうちに、何とかそれを表現したい、という思いが実ったものだそうです。桜の木そのものを煮詰めて、鉄媒染するとグレーに色づき、灰の上澄み液で媒染すると桜色になります。その元が同じ桜の木から出来た色を使って織り上げるので、できあがりも自然に調和しています。そのあたりが草木染めの醍醐味の一つなのだそうです。
作品「川辺に春」(3枚目の画像)は春頃に桂川や高野川に咲いている、からし菜が昼下がりの光の下に揺れている様を表現しています。よく見ると右半分は白っぽい仕上がりに、左半分はやや濃い仕上がりになっているのが美しいですね。
先生は穏やかな世界がお好きで、日々の感動、光や風を、線やかすりで表現されています。




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「きざはし会展」京都新聞に大きく紹介される |

染色や金工作品50点
宮津 老舗旅館で工芸展
宮津市魚屋の老舗旅館・清輝楼で、染色や陶芸、金工作品を集めた「きざはし会展」が開かれている。伝統の技に観光客や市民が見入っている。 社団法人「日本工芸会」の会員十二人が出品。草木で染めた浅黄色のつむぎの着物や川面で揺らぐ吉野くずを描いた京友禅の訪問着、つづれ織りの反物、幾何学模様の泥彩花器など約五十点を格天井の広間に並べている。 出品者による草木染と陶芸のワークショップ(有料)も三十一日、十一月二日、三日にある。四日まで(午前十時-午後四時)。無料。問い合わせは清輝楼 0772-22-4123。
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10/27~11/4「きざはし会展」足立昌澄先生 |
足立昌澄(あだち まさずみ)先生(染)
1959年 神戸市に生まれる 1989年 新人染織展にて意匠賞 1990年 新人染織展にて新鮮賞 2003年 日本伝統工芸展にて日本工芸会奨励賞 日本工芸会正会員認定 日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会会員
先生と一緒に写っている作品は「涼涼」というタイトル。糸目友禅(ゴム糊で輪郭を書いていく技法)と、ろうけつ(蝋を溶かして生地の白くする部分に蝋を流し込む技法)の二つの技法を併用されています。滝の流れ落ちるイメージで、下部分には、ろうふぶき(ハケに染みこませた蝋をはじき出して点々にする技法)を散らせて、滝の水しぶきを演出しています。 先生は白とのコントラストで抽象的にみせるデザインを得意とされていて、二つめの波をイメージした作品は右下から左上にかけて段々濃い色が薄くなっていっています。波間デザインもよく見ると、蝋で白くデザインした部分と、生地の白さとのコントラストが美しいです。
先生の創作の原点は学生時代に師事された日本画の大家、下村良之介先生(パンリアル美術協会を結成した、前衛画家)にあるそうです。「人と違った個性を出すこと」を教えられ、現在でもその信条のもと、個性的なものを作り続けていらっしゃいます。







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10/27~11/4「きざはし会展」宮入映先生 |
宮入 映(みやいり えい)先生(織)
1960年 長野県坂城町に生まれる 1991年 山根正平氏に師事紬織を学ぶ 1994年 京都市で染色・織物組織を学ぶ 2004年 日本伝統工芸展初入選 2006年 日本伝統工芸近畿展初入選 2008年 日本伝統工芸染織展初入選 日本工芸会準会員
先生は組織織り(縦糸と横糸との調整でデザインを生み出す技法)を得意とされています。紋様、特に織りでしか出せない糸の動きにこだわってらっしゃいます。「はたごしらえ」というそうですが、織り出す前に糸の動きを決めてやる作業が一番時間がかかり、それが決まれば一気に織り上げます。デザインを決めるのに2~3週間、織りに1週間ほどかかるとのこと。
先生と一緒に写っている作品は「花逍遥」というタイトル。花吹雪の中を散策するイメージですが、よく見ると細かな紋様が浮き上がるように織り上げられています。また光に照らしてみるとまるで結晶のように見える紋様は花吹雪が風に舞っているようです。これらの特徴も組織織りの特徴なのだそうです。「はたごしらえ」の説明を先生は「あなたはこういう動きをするように、あなたはこういう動きをするように、。。。」と、まるで糸を子供の様に愛おしそうにお話しされるのが印象的でした。







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10/27~11/4「きざはし会展」近藤知子先生 |
近藤知子(こんどう ともこ)先生(陶)
1950年 兵庫県西宮市に生まれる 1972年 甲南大学文学部卒業 1985年 滴翠美術館付属陶芸研究所専攻科修了 1987年 新匠工芸展新人賞受賞 女流陶芸展京都府知事賞受賞 京都工芸美術展優秀賞受賞 1990年 新匠工芸展会友賞受賞 1991年 朝日陶芸展シドニー展選抜 新匠工芸展知事賞受賞 1992年 淡交ビエンナーレ茶道美術公募展奨励賞受賞 2007年 日本伝統工芸展入選 新匠工芸会会員・日本工芸会準会員
先生は昨年、清輝楼にて上原晴子先生と二人展をしていただき、今回のきざはし会展の端緒を開いていただきました。
先生に写真に並んで写ってらっしゃる作品についてお話を伺いました。「文様を針で線彫りし、そこに白土を泥状にしたものを象嵌(ぞうがん:土や金属などをはめ込むこと)し、生地には酸化金属を各々比率を変えて調合した土を塗り込んでゆきます。泥は水分が多いので生地本体が乾燥しないように作業終了まで半生の状態で保っておかねばなりません」とのことです。 先生の陶器は独特の紋様が印象的で素晴らしいですね。










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10/27~11/4「きざはし会展」中川正洋先生 |
中川正洋(なかがわ まさひろ)先生(染)
1950年 兵庫県洲本市に生まれる 1972年 京都にて友禅染を始める。 小西寿生氏に日本画師事 1983年 新人染織展にて意匠賞 1999年 日本工芸会正会員に認定される 2003年 日本伝統工芸近畿展 日本伝統工芸近畿賞 2004年 日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞 2008年 京都工芸ビエンナーレ 産経新聞社賞 日本工芸会正会員・京都工芸美術作家協会会員
中川先生は「もち糊」(餅米・ぬか・塩をまぜたものを蒸してつくった日本古来の糊)や「蒔糊」(前述のもち糊を乾燥させて砕いたもの)をつかった染めを得意とされています。 写真で並んで写ってらっしゃる右手の作品は「残照」というタイトル。琵琶湖の風景で魚をとる「えり」が湖畔に映っている情景を描いたものです。 画面上白く見えるところに先ほどのもち糊をしいて、染まらないようにするそうです。また細かい点々は先ほどの蒔糊をちりばめて描き出すそうです。
写真で並んで写ってらっしゃる左手の作品は「八瀬の葛」を描いたものです。。
先生は四条派の日本画を学ばれたそうですが、清輝楼にも多く四条派系の絵師が逗留されたので、なじみ深い作品が多くあり、いろいろとお話を伺わせていただきました。前にも書きましたが、展示会場の襖絵は四条派系の鈴木百年のものなので、今回先生とは150年の時を隔てた京絵師のコラボレーションが一つの特徴だと思われます。








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10/27~11/4「きざはし会展」細見巧先生 |
細見 巧(ほそみ たくみ) 先生 (織)
1952年 兵庫県に生まれる 1977年 京都市立芸術大学卒業 1993年 日本工芸会正会員に認定される 1997年 日本伝統工芸染織展にて東京都教育委員会賞を受賞 1999年 日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞を受賞 2001年 日本伝統工芸染織展にて北國新聞社賞を受賞 銀座和光にて「うすはたの会」展出品 2005年 イギリスロンドンにて「うすはたの会」出品 日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会会員
先生にお話を伺うと、写真で並んで写ってらっしゃる作品「早春」は綴帯で春の芽生えをイメージしたもので、制作に一ヶ月半ほどかかるそうです。何よりも御苦労されるのは実際に作品を織り始めるまでのイメージづくりだそうで、その作品のイメージをつくるために、湖畔に行ったりして思いを巡らせたりするそうです。
「綴帯は孫の代までも」と言いますが、先生の織られる帯は代々の家宝として受け継がれていく、素晴らしいものです。
また先生は日本画に大変造詣が深く、先生から日本画の技法の話、各流派ごとの表現の違いなど、日本文化・日本画の素晴らしさをお話し頂くのは何よりも勉強になります。
細見先生は今年開催された第37回日本伝統工芸近畿展にて、夏帯「律動」が日本伝統工芸近畿賞(すなわちグランプリ)を受賞なさいました。おめでとうございます!





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「きざはし会展」朝日新聞に大きく紹介される |
「きざはし会展」が10月28日(火)朝日新聞の朝刊に大きく紹介されました!

大広間に工芸の美 宮津の「清輝楼」で展示
「文人墨客の宿」として多くの美術品が飾られている宮津市魚屋の老舗旅館「清輝楼」で27日から、日本工芸会の会員12人が染織、陶芸、金工の作品計50点を大広間に展示する「きざはし会展」が始まった。入場無料、11月4日まで。 染織の上原晴子さん(京都市)と陶芸の近藤知子さん(兵庫県西宮市)が昨秋に清輝楼で開いた2人展が好評だったのを受け、12人の工芸家が出品する展覧会を企画した。階段を一歩ずつ登る意味から「きざはし会」と名付けた。 作品は畳の座敷のほか、床の間、違い棚にも展示。染織の中川正洋さんの友禅訪問着「残照」は、琵琶湖の魚をとる漁の杭を赤紫のセピア色で浮かび上がらせ、湖面を照らす夕日と合わせて淡い色彩の柄に仕上げた。草木染めなどの染色、陶芸の染め付けのワークショップも開催。 問い合わせは、清輝楼(0772-22-4123)へ。
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12人の伝統工芸作家展「きざはし会展」初日 |
今日10月27日(月)~11月4日(火)まで「きざはし会展」が開催されています。日本工芸会といって日本で最も権威のある伝統工芸団体の会員たる作家さん12名が集まって、清輝楼の大広間でそれぞれの作品を展示して下さっています。 都市部でこういった展覧会はあっても、地方ではまずあり得ないことで、大変グレードの高い、素晴らしい展覧会となっていますので、宮津の文化水準をあげるのに、大きく貢献します。 「きざはし会」とは天橋立の「橋」と、階段のように作家さんたちのステップアップを祈念し「階」とをかけてのネーミングです。
清輝楼では江戸時代から多くの絵師や文人が訪れてきましたが、まさに現代の絵師、芸術家、文人の皆さんが集まっていただき、ご先祖様もさぞ喜んで下さっていることでしょう。







会期中にはワークショップが開かれます。 今日は津田昭子先生(織)と宮入映先生(織)による草木染め講座でした。玉ねぎの皮を煮込んでそこから染め上げると画像のように美しいストールが出来上がります。みなさん自分だけの作品ができてうれしそう!



今回の特徴の一つは江戸時代の絵師とのコラボレーションです。 うしろの襖絵は江戸時代の絵師 鈴木百年の作ですが、百年は円山派・四条派の影響を大きく受けた絵師です。手前の帯は同じく四条派の日本画を勉強された中川正洋先生のものです。いうなれば150年を隔てた京絵師の競演とも言えます。


この大広間の折上格天井は日本で二つしかない様式ですが、この空間で展示していただくことに意義があると考えます。

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10/15和貴宮神社 秋祭り |
10月15日には和貴宮神社にて秋祭りが行われました。去年から復活した祭で江戸時代に行われていた祭を再現しています。芸能の奉納では献茶、子供歌舞伎、神楽舞などがありました。神楽は私自身は出ているので画像はないのが残念です。(笑)


子供歌舞伎の三番叟。まだ小学2年生くらいの児童ですが大変上手に舞われます。


暗くて見えないと思いますが、祭の最後には境内の摂社末社を鈴の舞で清めていきます。

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10/13赤ちゃん初土俵入り |
10月13日体育の日には、山王宮 日吉神社にて恒例の「赤ちゃん初土俵入り」が行われました。これは大変人気のある神事で、わざわざこれに参加するために遠方から泊まりがけで来られたり、また熱心な方は早い順番をとるために前日から並んだりされます。今回は300名を超える赤ちゃんが参加されました。 この神事は赤ちゃん同士が対戦するのではなく、見えない神様と相撲をとることによって健康を願うというものです。


お着替え中です。立派な化粧まわしをつけてもらいます。

宮司さんに御祓いをしていただきます。

準備OK!

いよいよ土俵にのぼります。

行司さんの誘導で見えない神様と相撲をとります。土俵際まで神様を追いつめますが、やはり神様に勝ってしまっうのは失礼なので、赤ちゃん自ら下がり尻餅をつきます。神様にお相手して頂き、健康な体を授かりました。ありがとうございました。ちなみに画像に出ている赤ちゃんは私の長男です。

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和火(やわらび)2008 10月12日最終日 |
和火も最終日を迎え、盛り上がりも最高潮となりました。市民はもちろん高校生や野球少年の皆さんもボランティアで協力していただきました。10/12は雅楽の演奏、琴の演奏、日本舞踊「雨の五郎」の披露、神楽舞、地元出身のバンド「LOOK LIKE」の演奏、最後は宮津出身の書道家 高岡亜衣先生の書道パフォーマンスで締めくくられました。





















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和火(やわらび)2008 10月11日夜の様子 |
10月11日は連休に入りましたので、さすがに多くの観光客の皆さんで一杯でした。催しもめじろおしで大盛況です。







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城下町宮津 和火(やわらび)2008 10/10~10/12 |
清輝楼から歩いて5分の寺町は11ヶ寺と多くのお寺が集まっていますが、その寺町界隈を市民手作りの燈籠5000個あまりで飾っています。10月10日(金)~12日(日)18時~21時までご覧になれます。是非宮津にお越し下さい。毎晩18時~、19時~、20時~と各お寺では催しが盛りだくさんあり、雰囲気を盛り上げております!





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